【Interview】高円寺アパートメント
開発者の熱意を引き継ぐ
高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ
住みながらショップを開く、アトリエで仕事ができる区画があることも、高円寺アパートメントのコンセプトのひとつ。店舗、アトリエ、住宅が交わり合う、新しいリノベーション賃貸住宅です。
暮らし方に合わせて選べる住まいは、白を基調としたシンプルな空間。素材や仕上げにもこだわった無垢のフローリング、コンクリートの表情を生かしたラフな仕上げ。部屋から一歩まちへと出かければ、個性的なお店が集まり、音楽やファッションなどのカルチャーが身近に。気の合う店主や仲間との語らいがあります。ここでの暮らしはどんなものでしょう。
高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ1高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ1
カフェ、アトリエ、雑貨…
ここに住みながら商う
宮田:芝生広場に面した1階は、飲食店2区画と店舗兼住宅4区画です。「JULES VERNE COFFEE」さんは、焙煎コーヒーが美味しいのはもちろん、フルーツサンドも人気です。オリジナル・クラフトビールとカレーの「アンドビール」さんも、お店のファンが増えているようです。でも立地としては、高円寺と阿佐ヶ谷の中間にある住宅地ですから、1年目はみなさん集客で苦労したと思います。
私たちも、まちに開くようなお店をしようと考え「まめくらし研究所」を初出店しました。普段はここで仕事をしつつ、住人さんが前を通ったらお茶をしたり、朝活として一緒に朝ごはんを食べたり。
中村:駅から離れた住宅地で人が集う場所になっているのは、みなさんの努力があるからですね。
成長の手応え
こどもが増えたことが嬉しい
宮田:最初はお子さんがいるのは1家族でしたが、今では9家族です。若いカップルの住みやすさはもちろんですが、子育てにいい環境も大切にしていきたいですね。以前にマルシェに来た方が、高円寺はこども連れで遊べるイベントが少なくて、“草食系”のイベントがあるのは嬉しいと(笑)。
中村:イベントやワークショップをしたい住人さんが多いのですか。
宮田:積極的にやりたい!という方は2割くらいです。コワーキングスペースとかシェアハウスであれば、もっとガシガシやりたい方が多いのかもしれませんが、ここは住む・暮らすが軸にあるので。みんながこぞって “さあイベントやろう!”では、住んでいて落ち着かないですよね。
高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ2高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ2
高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ3高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ3
高架下でつながる 高円寺と阿佐ヶ谷のまちと暮らし
中村:宮田さんは元々、高円寺に土地勘はあったのですか。
宮田:いえ、全然。高円寺は“古着のまち”のイメージでした。実際に住んでみると、高円寺はいい意味でカオス。若い人も年配の人も交じって、新しくやって来る人を許容する雰囲気があります。阿佐ヶ谷は、高円寺より少し大人なイメージです。
中村:個性的で面白い人たちのつながりが、まちのパワーになっていますね。
宮田:高円寺のまちつながりでは、「小杉湯」さんと仲良くさせてもらっています。まちのセカンドハウスがコンセプトの会員制シェアスペース「小杉湯となり」には、住人さんと私も通っています。
休日になると、高架下のまち歩きを楽しむ若い人たちが、1階のお店にも立ち寄ってくれます。
開発者の熱量を受け継いで
次へとタスキを繋ぐ
宮田:これまでを振り返ってみると、「Open A」さんや開発チームのみなさんの思いを受け取って、それに向かっていこう、近づいていこうと、手探りで走って来たんですね。
私から中村さんにご提案があるのですが、これまでの状況を踏まえて、高円寺アパートメントをこれからどういう場所にしていくか、もう一度考えてみませんか。
コンセプトを再定義して、住人のみなさんにきちんと伝えることは、意味があると思うんです。一緒に考えてみませんか?
中村:住人の皆さんとともに、暮らしを育むには大切なことですね。ぜひお願いします。

取材編集/くらしづくり・まちづくり室
高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ4高円寺アパートメントの開発秘話 後編イメージ4
<ruby><rb>宮田 </rb><rt>みやた</rt></ruby>サライメージ<ruby><rb>宮田 </rb><rt>みやた</rt></ruby>サライメージ
株式会社まめくらし
宮田 みやたサラ
<あなたにとって、くらしづくり・まちづくりとは>
「まち」は、住んでいる人の暮らしの集合体。「暮らし」は、ひとりひとりの日常の営みの集合体。
「日常」をどう豊かにするかで、ひとつひとつ積み重なって、集合体が変わっていきます。
賃貸住宅は、まず大家から変わらないと。住宅も、暮らしも、まちも変わらないんじゃないかなと思います。
<あなたにとって、くらしづくり・まちづくりとは>
「まち」は、住んでいる人の暮らしの集合体。「暮らし」は、ひとりひとりの日常の営みの集合体。
「日常」をどう豊かにするかで、ひとつひとつ積み重なって、集合体が変わっていきます。
賃貸住宅は、まず大家から変わらないと。住宅も、暮らしも、まちも変わらないんじゃないかなと思います。
<ruby><rb>中村 </rb><rt>なかむら</rt><rb>洋輔</rb><rt>ようすけ</rt></ruby>イメージ<ruby><rb>中村 </rb><rt>なかむら</rt><rb>洋輔</rb><rt>ようすけ</rt></ruby>イメージ
株式会社ジェイアール東日本都市開発 オフィス・住宅事業本部 開発管理部
中村 なかむら洋輔ようすけ
<あなたにとって、くらしづくり・まちづくりとは>
まめくらしさんと連携しながら、入居した方が、ここに住んでよかったと思っていただけるイベント等を実施していきます。最終的には住民のみなさんが主体的になって住民間、地域間で活動を継続していける仕組みづくりを目指しています。こうした取り組みによって、物件価値の向上に貢献できればと思います。
<あなたにとって、くらしづくり・まちづくりとは>
まめくらしさんと連携しながら、入居した方が、ここに住んでよかったと思っていただけるイベント等を実施していきます。最終的には住民のみなさんが主体的になって住民間、地域間で活動を継続していける仕組みづくりを目指しています。こうした取り組みによって、物件価値の向上に貢献できればと思います。