くらまち室座談会

経営企画部 くらしづくり・まちづくり室 左/池田 寛 2011年入社 右/宮下 杏子 2013年入社

くらしづくり・まちづくりの経験とノウハウを社内で共有・活用する目的で2020年に設置された「くらしづくり・まちづくり室」から池田さんと宮下さんをお迎えしてお話を伺いました。

お二人の経歴を簡単に教えてください。

池田

池田

私は2011年に入社し総武支社の開発管理部をかわきりに、一貫して開発管理畑を歩んできました。

宮下

宮下

私は2013年入社で施設管理本部に配属され、ハード面から当社の全事業を支える業務に就いてきました。

池田

池田

我々のくらしづくり・まちづくり室(以下、くらまち室)には、室長と総務部広報課の兼務者のほかに、ショッピングセンター事業本部出身の社員が1名いて、この5人が2020年のくらまち室創設時の社員です。各々異なる事業を経験してきたこのメンバーが選ばれた理由は、我々の業務が当社のいろいろな事業をまたいで横展開する仕事だからだと思います。

Q1.くらしづくり・まちづくり室の役割とは?

池田

開発管理事業なら「沿線の特色を生かしたまちづくり」、ショッピングセンター事業なら「来たくなる、買いたくなる、働きたくなるSC」、オフィス・住宅事業なら「地域に根差した心地よいくらしづくり、住みたくなるまちづくり」といった具合に、当社の事業展開の根幹には地域密着のデベロッパーという共通する核があります。それら各事業で培ってきた経験やノウハウを集めて社内で共有・活用できるようにし、会社全体に横展開して全事業の成長を加速することが我々くらまち室の役割です。

宮下

大枠としては当社のタウンマネジメントを推進するためにつくられた部署です。これまで各事業で行っていた地域に向けた取り組みに横ぐしを通す役割で、最前線に立つというよりは各事業の支援・後押しをする役回りで、そのための予算もいただいています。直に地域と接している各事業の人たちが、くらまち室を介することで他事業と連携できて、エリアや沿線でのにぎわいづくりや回遊性のあるタウンマネジメントに一層取り組めるようになることが目標です。これまで各事業の方が抱えていた「組み立て方が分からない」「人手が足りない」といった悩みを「くらまち室に聞けばわかる、助かる」に変えていきたいと考えています。

Q2.2020年に始まったくらまち室はどのように今のかたちになりましたか?

池田

先述のとおりくらまち室には役割がありましたが、何からやっていこうかと目標と計画を立てるところからスタートしました。まずはどのような目的でできた部署か社員に知っていただき、顔を覚えてもらわないと始まらないと、「くらまちキャラバン」と称して全部署を伺いました。それぞれの部署がどんな課題を抱えているのか、もしもタウンマネジメントにおいて会社として課題があれば部署の壁を超えて我々が声を上げて解決していきましょうとか、さらには他社はどんな活動をしているかといった事例を探ったり。

宮下

くらまち室ができて2年、コロナ禍と重なり、思うような活動がしづらいもどかしさを感じながらも、様々な部署から「こんなことをしてみたいので協力して欲しい」といった相談も来るようになりました。また、具体的な動きとしては、阿佐ヶ谷・高円寺の高架下の空いている倉庫を地元の皆様にお貸しする活動も行っています。空き倉庫をマルシェやアート展などの地域のイベントに使っていただくなど、高架下からも地域に浸透していくような活動にチャレンジしています。

Q3.くらまち室ができたことで変化はありましたか?

宮下

事業エリアを沿線、駅間で捉えて、事業部を横断したコミュニケーションが以前より活発になったことですね。例えば、部署横断でのエリア担当者会議の場を設けて、積極的な情報交換が始まりました。ショッピングセンター事業では当たり前にやっている季節ごとのイベントやワークショップなどの地域の人々との交流の取り組みが、社内の参考事例になり、くらしづくり・まちづくりには大事な取り組みと再認識しました。

池田

このような地域との接点やネットワークづくりに取り組んでいくことで、より一層地域に根付いた不動産開発、不動産運営ができるようになる。もっと言うと、単なる不動産屋ではなく、地域から頼られたり、誇りに思っていただけるような施設にしていくことで、不動産価値を中長期的に維持・向上していくことが求められていると感じています。

Q4.取り組みをどのように発信されてきましたか?

宮下

当社が手掛けてきたくらしづくり・まちづくり施策の実績をリアルタイムに発信するオウンドメディア「くらまちラボ」の運営を始めました。この記事の下にある「おすすめコンテンツ」にリンクがありますので、ぜひご覧ください。また、社内向けにはイントラネットや社内報を使って情報の共有をはかっています。

Q5.くらまち室の将来についてどんな思いをお持ちですか?

池田

地域に根差した取り組みを継続することで、当社が地域社会の一員であると地域の方々から思ってもらいたいですね。地域の価値を高める活動を積み上げていけば、あの会社に声をかけて一緒に取り組みたいと認識してもらえる。そうして、地域とのプラスの連鎖がどんどん広がって、良い循環が生まれてくることを期待しています。

宮下

大げさかもしれませんが、当社の沿線に暮らすといきいきと生きられるんだと、心地よく過ごせるんだと、人々に感じてもらいたいと願っています。それは翻って、人の幸せなくらしにつながる仕事をすることで、社内にいきいきと働く人を一層増やすことにもなると考えています。

Q6.就活生に伝えたいことはありますか?

池田

不動産開発はつくって終わりではないので、つくった先の未来を想像しながら仕事ができる人、そして、さらに地道に地域と向き合い、地域の繁栄を自分の成長と重ねられるぐらい腰を据えて考え実行できる人に入社してもらいたいと思っています。

宮下

広大な更地をつくって大規模なまちづくりをするデベロッパーではないかもしれないけれど、地域に寄り添って人々の笑顔をつくることに真面目なデベロッパーです。そこに共感できる学生さんに目指してもらえたら嬉しいです。ぜひ一緒に働きましょう。

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