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【My Own Locals】#4
愛媛の佐田岬半島は、美味しい柑橘とミツバチの天国。

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ストーリー

2021.04.03

BEE FRIENDSHIP

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魅力的な人やものが生まれる場所ってどんなところ? OKUROJIで働くさまざまな人たちの“ローカル=地元”について、パーソナルな思い出からローカルならではの情報まで、ざっくばらんに聞いていきます。第5回ははちみつ専門店・ジェラートカフェ「BEE FRIENDSHIP」の代表、溜池算人さん。溜池さんが育った“日本一細長い半島”、愛媛県は佐田岬半島・伊方町の魅力を探ります。 

Photo: Saori Tao  Text: Mayu Sakazaki

私の地元を紹介します !

私の地元を紹介します !

溜池算人(ためいけ・かずと)さん 
デザインや営業の仕事などを経て、実家・愛媛の柑橘農園でのはちみつ作りを10年前にスタート。はちみつや柑橘をはじめ、愛媛食材を使ったさまざまな商品を生産する「完熟屋」の代表。青山ファーマーズマーケットでの販売などを経て、5年前に「BEE FRIENDSHIP」をオープンさせた。趣味はヨーロッパやアメリカ西海岸のファーマーズマーケットをめぐる旅や、歴史に関する本を読むこと。OKUROJIで気になっているお店は、「炭焼 うな富士」。

Q1、愛媛県、西宇和郡の伊方町ってどんなところ ?

“日本でいちばん細長い半島”といわれている通り、長さが大体50キロで、狭いところ は幅が800メートルくらいしかないので、本当に細長いんですよ。平坦な土地が少ないからとても貴重で、住宅地になったり集落になったりします。人口は1万人いないくらいで、多くは高齢者なので、いわゆる限界集落ですね。

産業としては農業や漁業がメインで、僕の実家の柑橘農園もそうですが、とくに農家さんが多いですね。人が少なくて自然が残っているから、養蜂をする上では、ミツバチにとってとても良い環境なんです。蜜源植物が多いほどミツバチは住みやすいので、耕作放棄地にも種まきをして、蜜源を増やす活動もしています。

 Q1、愛媛県、西宇和郡の伊方町ってどんなところ ? 自然が豊かで養蜂に適した土地

Q2、子どもの頃の思い出は ?

魚釣りをしたり、海に潜ってアワビやタコをとって料理して食べたり、山で遊んだり……自然と遊んでいることが多かったですね。うちのおじいちゃんは釣りが趣味で船も持ってたので、よく釣ってきた魚を食べさせてくれました。本人は魚嫌いで食べないんですけどね(笑)。余った半身をもらって自分でアレンジしながら食べるのも楽しかった。魚がすごく身近で、美味しかった記憶があります。

Q3、愛媛県はどんな人が多いの ?

愛媛といってもなかなか一括りにはできなくて、横に長いので南側か北側かで変わってくるんですよ。北側の瀬戸内のあたりは大手企業や工場が多いので、色々なところから人が来ますし、わりと勤勉な人たちが集まっていて。でも、うちの地元のような南側だと、非常にゆったり時間が流れていて、自由でおおらか。

昔は松山空港に行くまでに4時間かかるくらい道が険しかったので、ちょっと出かけるときはみんなフェリーで1時間ほどの大分に行ってました。だから僕の子供の頃は、愛媛というよりも大分のカルチャーに刺激を受けていましたね。大学で東京に出るまでは、別府温泉や湯布院にもよく行っていました。

Q3、愛媛県はどんな人が多いの ?

Q4、帰省中の楽しみといえば ?

やっぱり食に携わる仕事をしているので、まだ見ぬ地元の食材を探したり、調理法を考えたりするのは好きですね。八幡浜っていう半島の付け根のところが漁業で有名な街なんですが、大型船で遠洋に行くので、色々な種類の魚がたくさん市場に並ぶんです。すごく安い値段で売ってたりするので、楽しいですよ。

Q4、帰省中の楽しみといえば ?

Q5、これだけは譲れないローカルグルメといえば?

真鯛を刺身のような形で切って、日本酒をちょっと入れた溶き卵、わかめ、ねぎ、ごま、醤油で合わせて、白いご飯の上にかけるっていう郷土料理があります。鯛めしと呼ばれたり、うちでは鯛茶っていってましたが、これがめちゃくちゃ美味しいんです(笑)。普通、松山の方では鯛めしっていうと炊き込みご飯なんですが、うちの方だと卵かけご飯なんですね。だから、文化も方言も全然違うんですよ。それだけ、山々が険しくて行き来が少なかったんでしょうね。

Q5、これだけは譲れないローカルグルメといえば?

Q6、地元のお祭りや、季節の風物詩といえば ?

真牛鬼って知ってますか? 西日本に伝わる妖怪でまさに牛の鬼なんですが、それをみんなで山車みたいな感じで担いで練り歩くっていう秋祭りが毎年10月に催されるんです。五穀豊穣を祝って大人が20~30人くらいで担ぐので、すごく迫力がありますよ。牛鬼と四ツ太鼓を戦わせたり、けっこう独特で面白いと思います。

Q6、地元のお祭りや、季節の風物詩といえば ?

Q7、いちおしのローカルスポットはどこ?

「BEE FRIENDSHIP」では「夏の伽藍山はちみつ」という商品があるんですが、この伽藍山っていうのが標高400メートルくらいの山なんです。その頂上が展望台になっていて、太平洋と瀬戸内海が両方見渡せるので、すごく気持ちいいですよ。ほとんど人もいなくて独り占めできますし、まるで雲の上にいるような感覚で、現実逃避できます(笑)。デートスポットでもありますね。

Q7、いちおしのローカルスポットはどこ?

Q8、愛媛の珍百景といえば ?

愛媛といえば蜜柑なので、ものすごい量がなっていますし、地域によっては蜜柑はもらうものみたいな感じなんです。だから蜜柑ジュースは水道と同じくらい身近な存在なんですよ。なので松山空港に行くと、蛇口をひねったら蜜柑ジュースが出てくるっていう映えスポットがあります(笑)。それが珍百景じゃないでしょうか。

Q9、いちばん心に残っている思い出は?

やっぱり田舎なので、街全体が顔見知りっていう感じなんですよね。だから魚の釣り方、山の登り方、自然との対峙の仕方っていうのも、地元の人みんなに教えてもらった記憶があります。物心ついたときから色々な世代の人とコミュニケーションを取ってきたというのが、当たり前じゃないってことは都心に来てからわかりました。それは自分の人間形成においてすごく重要だったと思います。子供の頃はとくに、とても居心地の良い恵まれた環境でしたね。

Q10、溜池さんが個人的に感じる愛媛の魅力は?

佐田岬半島っていうのは、すごく珍しいロケーションですし、なんでも美味しく実る環境なのかなと思うんです。傾斜地では水はけもいいし、土壌もいいし、柑橘類は抜群に美味しいものができます。でも、その恵まれた土地をあまり活かせていないんじゃないかってずっと思っていて。

原発が近くにあることで、自治体にはその収入もあるので、何か革新的なことに挑戦しようっていう風土がないんですよね。でも、地元の若者がそこに残って生活していくためには、産業を作るしかない。じゃあ自分でやろうっていうことで、僕は養蜂を通して新しいことを発信していけたらなと思っているんです。

Q10、溜池さんが個人的に感じる愛媛の魅力は? 店内でははちみつの他に愛媛県産の柑橘類や蜜柑ジュースが並んでいることも。

Q11、「BEE FRIENDSHIP」ってどんなお店?

柑橘農園のみかんの花からとれた様々な種類の生はちみつを中心に、はちみつのお酒ミードやプロポリス、店内製造のはちみつジェラートなどを楽しむことができるお店です。非加熱のはちみつは、はちみつ嫌いの人でも食べられる優しい美味しさ。お店ではテイスティングをしながら商品を選ぶことができますよ。
「BEE FRIENDSHIP」は名前の通り、ミツバチと友達という意味。ミツバチは人間にはちみつを提供してくれるだけじゃなく、受粉媒介によって野菜や果物など、多くの農作物をもたらしてくれるんです。それだけ農家にとっても重要な存在なんですが、自然環境の変化や異常気象でミツバチが減ってきてしまっている。お店としてもそれを防ぐための取り組みをこれからやっていきたいですし、お客さまには自分の食卓に繋がるミツバチの大切さを知っていただきたいです。

Q11、「BEE FRIENDSHIP」ってどんなお店? お店で製造されるジェラートはフレッシュなフルーツと生はちみつの組み合わせが絶品!

Q12、「BEE FRIENDSHIP」で食べてほしいおすすめ商品は ?

それが芽吹いて大きな木になって、原生林として残っていく。蜜源植物が多いので、ミツバチには天国のような場所といわれています(笑)。
桜はバラ科なので、「さくらの花の天然はちみつ」は非常に上品な香りが特徴で、余韻も長いです。なので、紅茶との相性もすごくいいですよ。桜の季節は雨風も強いので、しっかり蜜がとれるのは3年に一度くらい。そういう貴重なはちみつでもあるので、ぜひ今のうちに楽しんでいただければと思います。

Q12、「BEE FRIENDSHIP」で食べてほしいおすすめ商品は ? 佐田岬半島の山桜からとれた「さくらの花の天然はちみつ」は豊かな香りと長く続く余韻がポイント。50g 756円、120g 1296円、330g 2700円

Q13、最後に、OKUROJIを訪れる方へのメッセージはありますか?

はちみつは常に15種類くらいあって試食もできるので、花によって変わる味の違いをぜひお試しください。ミツバチについても聞いてもらえたら嬉しいです!

Q13、最後に、OKUROJIを訪れる方へのメッセージはありますか? 定番の「みかんの花はちみつ」や酸味のある「夏の伽藍山のはちみつ」など、たくさんの種類の生はちみつは驚きの美味しさ。

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