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【My Own Locals】#2 前編
新潟の美酒と食、工芸の世界に酔いしれる。

【My Own Locals】#2 前編<br/>新潟の美酒と食、工芸の世界に酔いしれる。<br>
ストーリー

2020.11.22

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魅力的な人やものが生まれる場所ってどんなところ? OKUROJIで働くさまざまな人たちの“ローカル=地元”について、パーソナルな思い出からローカルならではの情報まで、ざっくばらんに聞いていきます。第二回は新潟セレクトショップ「NIIGATA 1〇〇」のスタッフ、中村茉莉奈さん。彼女が育った新潟県の魅力を探ります!

Photo: Saori Tao  Text: Mayu Sakazaki

私の地元を紹介します!

【Profile】
中村茉莉奈(なかむら・まりな)さん
新潟県新潟市に生まれ育ち、「新潟の魅力を発信したい」とプロジェクトに立候補して上京したばかり。商品のセレクトにも携わり、工芸品やフードなど、“新潟の本当にいいもの”を紹介している。普段から日本酒を飲むのが大好きで、お店のお気に入りメニューはサーモンやイカの塩辛。好きなアーティストは櫻坂46、OKUROJIで気になっているお店は、傘の専門店「Tokyo noble」。

私の地元を紹介します!

Q1、新潟県ってどんなところ?

新潟は海があって山があって、四季がすごくはっきりしています。自然が豊かなので、お水もお米も日本酒も、本当に美味しい。「NIIGATA 1〇〇」の開店を機に東京に引っ越してきたことで、新潟の食の魅力っていうのを改めて感じました。新潟自慢の特産品やお酒が揃っているお店なので、その美味しさを感じてほしいです!

Q1、新潟県ってどんなところ? 「新潟平野」

Q2、子どもの頃の思い出は?

私は新潟市で育ったんですが、祖父母が弥彦村、柏崎市っていうところに住んでいて。弥彦には弥彦山っていう日本海を見渡せる山があったり、紅葉がすごく綺麗だったり。柏崎だと、毎年「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」があるので、それを家族で見に行っていた思い出があります。川の長岡、山の片貝、海の柏崎と、越後三大花火のひとつと言われているんですよ。夏休みには少し長めに祖父母の家に泊まって、海や山で過ごすのが楽しみでした。

新潟は地域によって天候が全然違って、雪深いイメージもありますが、私が住んでいた新潟市は雪があまり積もらないんです。祖父母が住んでいたのは中越の方なので雪がすごくて、道路から水が出て雪が溶かせるようになっていたり。弥彦山も雪深くてすごく寒いので、そっちの地域では夏も冬も自然が近く感じました。お正月には新潟の郷土料理「のっぺ汁」をよくおばあちゃんが作ってくれて、具沢山で美味しかったです。

Q2、子どもの頃の思い出は? 新潟の郷土料理「のっぺ汁」

Q3、新潟はどんな人が多いの?

なんとなく、わりと温厚な人が多い気がします。東京に比べるとせかせかしている人が少ないので、せまい道でも人とぶつかったりすることがないですし、ゆったりとした時間が流れています(笑)。

Q4、これだけは譲れないローカルグルメといえば?

新潟にあるファーストフード店「みかづき」に、「イタリアン」っていうメニューがあるんですが、焼きそばの上にミートソースがかかってるんです。太麺のソース焼きそばにトマト味のミートソースをかけて、生姜が添えられていて。昭和35年からあるそうで、新潟のソウルフードと言われています。小さいときから食べていたので全国にあるものだと勘違いしていたら、新潟だけでした(笑)。長岡の方には「フレンド」っていうお店があって、そこにはまた別の「イタリアン」が存在するんです。スーパーでは家で作れるセットなんかも売ってるので、新潟の人には馴染み深いメニューだと思います。すごく美味しいんですよ!

Q4、これだけは譲れないローカルグルメといえば? 新潟のソウルフード「イタリアン」

Q5、帰省中の楽しみといえば?

やっぱり新潟の美味しい郷土料理を食べること、お酒を飲むことがいちばんの楽しみです。私もそうなんですが、地元の友達もやっぱりお酒好きが多いので(笑)、日本酒や地ビールを飲みながらお寿司を食べるのが大好き。時期がいいときは、ブリに脂が乗っていてすごく美味しいので、寒い冬は日本酒の熱燗と一緒に食べると最高です!

Q6、地元のお祭りや、季節の風物詩といえば?

新潟には日本酒の酒蔵さんが多いので、「にいがた酒の陣」っていうイベントが毎年3月に行われてるんです。今年は中止になってしまったんですが、いつも朱鷺メッセっていう大きな施設に蔵元さんが集まるので、おちょことお水を片手に色んな日本酒を楽しむことができます。気に入ったらその場で買って帰れますし、出店している屋台で牡蠣を食べたり、1日中楽しめる一大イベントなんですよ。20歳になったら行きたい! ってずっと思っていたので、成人してからは毎年友達と一緒に行って、帰りは会場から駅までゆっくり歩きながら酔いを覚ますっていうのが定番でした。

Q6、地元のお祭りや、季節の風物詩といえば? 新潟の地酒

Q7、いちおしのローカルスポットはどこ?

新潟は海に面しているので、海沿いはどこに行っても綺麗なんですが、佐渡島に行くのがおすすめです。周りが海で囲まれていて、青くて、本当に綺麗なんです。海で遊ぶのもいいし、佐渡金山という世界遺産の候補にもなっている鉱山があるので、そこに行くのも面白いと思います。佐渡までは船に乗らないと行けないし、新潟からは近いようで遠い場所。たまに訪れると初心に帰れるというか、自然や歴史を感じられて、毎回新鮮な感動があります。

Q7、いちおしのローカルスポットはどこ? 佐渡七浦海岸の夕陽

Q8、新潟でデートするならどこに行く?

私も何度か行ったことがあるんですが、新潟市に「いくとぴあ食花」っていう施設があって、日本庭園やイングリッシュガーデン、レストランがあるんです。農家さんの野菜や新潟の食品も買えますし、アルパカとかカピバラに触れ合えたり、すごく楽しいですよ。イングリッシュガーデンでは毎年夏と冬にイルミネーションをやるんですが、それがすごく綺麗なんです。お昼ぐらいから行ってご飯を食べて、動物と遊んで、夜にイルミネーションを見て帰るっていうデートコースがおすすめです!

Q8、新潟でデートするならどこに行く? 「いくとぴあ食花」のイルミネーション

Q9、「新潟珍百景」といえば?

「新潟ロシア村」っていうテーマパークの跡地が、今は心霊スポットになっていてテレビでも取り上げられていました。近くを通ると遠くにお城みたいな建物が見えるんですが、「なんだろう?」と思って調べてみると結構有名なスポットみたいで。私は怖くて近づけません(笑)。

Q10、王道じゃなく、私だけが好きな「新潟」といえば?

新潟はご飯が美味しいっていうのが王道だったと思うんですが、今回この「NIIGATA 1〇〇」に関わって、新潟の工芸品っていうのを扱うようになって。もちろん伝統をそのままつなげていくことも大事なんですけど、普段は部品を作っているところが、これまでやってなかった生活道具を作り始めたり、新しいことをしている会社がたくさんあることを知りました。既存のものだけじゃなく、成功するかわからないけど新しいことに挑戦する人がいて、それも新潟の魅力だと思うんです。燕三条とかは金物でもともと有名なんですけど、もっと何か新しいことができるんじゃないかって動いている方が多くて、新潟のお店として誇らしく感じます。工場で使われる工具をマドラーにした商品もあるので、ぜひ店舗で実際に見てもらえたら嬉しいです。

Q10、王道じゃなく、私だけが好きな「新潟」といえば? ゆらゆら揺れるのに、お酒を注ぐと不思議と安定する可愛いおちょこ。「沖野彫刻(分水ブランディングプロジェクト)」各7700円
新潟県燕市の「下村企販」のドリップポットは、極細の注ぎ口でゆっくりとお湯を注げるので珈琲好きにぴったり

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